株式会社ラネクシー

株式会社プロトンは4月1日より「株式会社ラネクシー」に社名変更致しました

USB 接続のハードディスクを使う場合の注意点

USB 接続のハードディスクには、電源を USB ケーブルから取得するバスパワータイプと、AC アダプタ等を別途接続し、そこから電源を取得するセルフパワータイプの2種類があります。

ハードディスクは、アイドリング時は大して電力を消費しませんが、起動時や読み書き時には大量の電力を消費し、2.5 インチのポータブルタイプであっても、ものによっては、5W 以上の電力を消費します。USB の仕様で、全ての USB デバイスパワーの和は、電圧 5V±5%,消費電流 500mA,消費電力 2.5W 以下という制限があり、ほとんどの USB 接続ハードディスクは、この仕様を満たす事ができません。USB ハードディスクをご利用になる場合は、必ずセルフパワータイプをご利用ください。

過去に バスパワータイプの USB ハードディスクを使用していて、
 ・バックアップ(復元)を行っている途中で処理が停止してしまう。
 ・バックアップ(復元)を行っている途中で書き込み(読込)エラーが発生する。
 ・USB ハードディスクが認識されない。
 ・複数の USB デバイスが接続されていて、2.5W を超えていた。

などの事例がありました。

また、自作でポータブル USB ハードディスクを作成している場合は特に注意が必要です。
携帯電話などの電源としても利用できる汎用 AC アダプタを使っている場合、出力電力が低く、USB ハードディスクが十分な電力を得られていない事例が多数見受けられます。また、アクセスランプなどのギミックに予想外の電力を取られてしまい、ハードディスクに十分な電力を与えられていない事例も報告されています。動作が不安定な場合は、必ず AC アダプタの裏面に記載されている定格ラベルとハードディスクの電力をホームページ等で確認してください。

詳しくは、ご利用になるハードディスクや AC アダプタの仕様をご確認ください。


<画像1 某ハードディスクメーカの定格ラベル>
この 2.5 インチハードディスクは、5V/0.55A(2.75W) で駆動する事になっているので USB バスパワーでは足りない事がわかる。さらにメーカーホームページで製品資料を見ると、最大で 4.23W 必要と記載されていた。



<画像2 携帯電話向けに販売されていた汎用 AC アダプタの定格ラベル>
この AC アダプタは、最大 5.4V/0.7A(3.78W) を出力できるが、ハードディスクが最大電力を必要とした時には出力が足りていないので、この AC アダプタは役に立たない事がわかる。



<画像3 音楽プレーヤー向けに販売されていた汎用 AC アダプタの定格ラベル>
この AC アダプタは、最大 5V/1A(5W) を出力できるので、問題無く利用できるように見える。
しかし、実際には動作が安定しなかったため、ハードディスクの消費電力を計測してみた。
すると実際には 5.2W 以上が供給されていないと、ハードディスクが起動ができなかった。
したがってこの AC アダプタも役に立たない。



<画像4 携帯ゲーム機向けに販売されていた汎用 AC アダプタの定格ラベル>
この AC アダプタは、最大 5V/2A(10W) の大容量を出力できる。
この AC アダプタに交換したところ、画像1のハードディスクは安定して動作するようになった。



<画像5 実験に使用したポータブルハードディスクケース>
このケースには、2つの USB から電源を得られるように2又の USB 電源ケーブルが付属しているが、このケーブルは気休めでしかない。安定した動作を求めたい場合には、別途 AC アダプタの利用をお勧めする。


希なケースとして、
・コンピュータが起動できなくなる。
・時間帯によって USB ハードディスクが正しく動作しない。
といった事例が発生する場合もあります。
前者は、バスパワーの USB 機器を接続しすぎているのが原因でした。この場合、バックアップ・復元に不必要な USB デバイスを取り外すことにより解決しました。マウスやキーボードもバスパワーで動作している事に注意してください。
後者は、ポータブルハードディスクに画像3タイプの AC アダプタが付属しており、それを使用していましたが、時間帯によって事務所内の電圧が一時的に下がり、AC アダプタの出力が下がってしまう為に USB ハードディスクが動作不良を起こすというものでした。このような問題は AC アダプタの出力量に余裕が無い為に発生します。画像4タイプのように余裕のある AC アダプタに交換して頂いたところ、問題無く動作するようになりました。

とくに携帯型 USB ハードディスクをご利用になっている場合、これらの事例が多く報告されておりますのでご注意ください。また 3.5 インチサイズのハードディスクの場合は、更に多くの電力を必要とします。

電源連動タイプについて
USB 接続のハードディスクの中には、PC の電源と連動し、PC の電源が入ると自動的に電源が入るタイプのものがあります。これらの中には、再起動を行ったり、Linux 環境では、タイミングが合わずに連動ができないものがあります。ブータブルメディアで起動したときや、復元時に再起動するときに USB ハードディスクが認識できないなどの問題が発生する場合には、連動機能を無効にし、手動にて電源が ON/OFF できるように切り替えてください。


IEEE1394 の場合は、電圧 12V±5%,消費電流 1.5A,消費電力 18W で USB よりも供給電力に余裕があります。

キーワード: 

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文書番号: 080630142006